Marx1993の投資記録と仮説と検証のブログ

投資の記録を毎日更新します。仮説と検証を行えるようになりたいです。

Velocity Financial Inc を新規購入!

こんにちはマルクスです。

本日購入した銘柄について備忘録として書いていきたいと思います。

新規購入した銘柄はVelocity Financial IncティッカーシンボルはVELです。

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 事業内容は簡単に説明すると不動産の証券化や住宅ローンを組成し利息を得るといったことをやっています。不動産の証券化の存在意義は不動産のような流動性の低い資産を証券化することにより流動性を確保し、投資家のリスクを低減することにあります。簡単に説明するとREITを作る側とイメージしてもらえればと思います。

概要はこのくらいにしてチャートを確認してみましょう。

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 IPOしてから1年なので日足で表示しています。COVID-19の流行に伴い、モーゲージ債市場が荒れVELも株価が下落しています。チャートは数週間のベースを形成した後に、上昇する動きを繰り返している状況です。チャートは市場を映し出すという様な言葉を聞きますが、本当にそうなのだと感心してしましますが、モーゲージ債に対するリスクが薄れてくると(5~6月)この銘柄も上昇をしています。しかし、第二四半期の決算時はCOVID-19の影響をもろに受けていた時期なので引当金を通常よりもたくさん積まないといけない、かつ新規案件が減ったため売上が減少したため株価が下落しています。

 これらの問題に対し、費用を抑えるためにリストラを行うなどの対応を行い、収益構造を改善しています。そのため第一四半期と第三四半期では約13%のコストカットに成功しています。こうした状況を耐え抜いた結果、第三四半期の決算報告書では、

”強い需要に応じて9月にローン生産活動を再開–アプリケーションは9月に2億2600万ドル、10月に2億5200万ドル、2020年第1四半期のCOVID前のレベルと同様– 10月のローン生産量はUPBで合計6300万ドル”

との記述があり、危機を脱したと言えます。また引当金問題ですが、モーゲージ債市場が安定したため、計上していた引当金も減少しています。これで財務面に対する不安も減少しました。

下記は損益計算書です。f:id:Marx1993:20201229222556p:plain

損益計算書から安定した売上があることはおおよそ検討はつくと思います。さらに投資家にとって安心できる材料として第三四半期決算報告書に

”純利息マージン(NIM)は、2020年の第2四半期から20〜25ベーシスポイント改善すると予想される。"

との記述があります。このような状況から考えると収益面には問題はないと言えるでしょう。

さらに、個人的にこの銘柄のポイントはもう一つあります。それはインサイダーによる買い入れです。 

「インサイダーが自社株を売る理由はたくさんあるが、買う理由は1つしかない。株価が上がると思うからだ」ーピーターリンチ

という名言があるようにインサイダーによる買い入れは重要なシグナルとなります。この銘柄ではたくさんのインサイダーによる買い入れが行われています。なんとこの1年間で11件あります。大半は5月以降に行われています。内容としては少額を買い増しているのではなく、一度に$60,000以上の買い入れを行っています。ストックオプションではなく個人のお金を使って購入するわけですから、ここから株価が回復する見込みに相当自信があるといえるでしょう。しかも彼らは金融のプロですから、泥船のために自腹は切りません。

簡単に説明しましたが、非常に面白い案件だと思います。次の決算の内容が出てこないと、見立てがあっているかわからない(自信はありますが)ので目標株価などは挙げられませんので、次回の決算が楽しみですね。